一年の真ん中〜夏至…一年で最も昼が長く、夜が短くなる天文学的瞬間です。夏至は自然の豊穣の極みであり太陽の力の具現化でもあります。
ケルト文化では、悪から切り離し清める意味で“🔥”を焚き、一年で最も短い夜を祝いました。
二十四節気の一つ夏至には「日長きこと至る(きわまる)」と言う意味があり、各地の神社では大祓い“夏越しの祓え”として心身の穢れや災厄の原因となる過ちを清める目的で茅(かや)や藁(わら)を束ねた茅の輪を神前にたて3回くぐるお祭りが有名です。
この時期の天がもたらす“恵み”は水に他なりませんが、今年も実りの秋がもたらされるか否か?
この保水の時期は、大変重要な時期であり、又食物の傷みやすい時期でもある為、人々の健康と安寧を祈願し、一年の前半を無事超え〜後半へと天地に感謝を捧げたのでしょう。
夏至からしばらくは、梅雨のため“半夏”が生えるのを目安に田植えの終期とされました…半夏生とは夏至から数えて11目の7月2日までの5日間を言います。いにしえの人々は夏至の前後は毒気が降るとして、食べ物に注意を払いました。
体力を消耗する夏の備えとして、この時期に、過食を控え〜断食を薦める理由は、消化器や心臓の負担を減らして夏バテや食中毒を予防した先人の知恵に他なりません。陰陽五行思想では「心・小腸」のお手当の時期ですから、断食の効果が最大限引き出されるのです。